家族教室

先ほど昭和保健所さんの家族教室でお話ししてきました。
なかなか暑い日でしたが、来てくださった方に感謝です。
少し話題になったのですが、本人の状況が変わる魔法の言葉。それが知りたいという方は、ご家族だけじゃなく僕も知りたいなと思いながら考えました。どうでしょう。たぶん、それぞれ状況によって言葉は違うのでしょうけれど、条件問わずこの一言で解決するという言葉なんだと思うのですが。

「どんな状況であっても、あなたは私の大切な子どもだからね」

というのはどうでしょう。
ちょっと真面目に考えてみました。
解決というより心に響く言葉でしょうか。


魔法の言葉は難しいですが、解決に大きく関係するのはどこかとつながることでしょう。
これは本当に大切なことだと思います。ひとりで悩んでいても、なかなか解決しません。人生の問題で、教科書も参考書もなかなか見つけにくかったりします。とんでもない難問です。相談中のアドバイスを聞いて答えを見つけるかもしれません。話をしていてひらめくこともあると思います。共有することで、気持ちが楽になり、見逃していたことが目に入るかもしれません。その瞬間を信じてつながり続けることが一番大切なことなのだと思います。


相談であれ、関わりであれ一度チャレンジしてみてうまくいかないことがあります。
やることに勇気がいりますし、良い結果が得られなければ落胆もします。しかし、1回で果たしてやめていいのかということです。本人に直接かかわることなら、1回で成功することは考えないでください。言ったこと、やったことを頭に置いといてもらうとか、何度か関わればOKくれるかもしれないくらいでいたほうがいいでしょう。

NOとはいったものの、気にはなっているかもしれません。後悔しているかもしれません。それをすべて全く気がない、この先も望みがないという反応をされたというように解釈してよかったのでしょうか。それを、やらなくなってよかったのでしょうか。もしかすると、あと少しで乗り越えられたのかもしれない。

「そんな前向きに考えられない!」

だからこそ、誰か自分の状況をわかってくれる人、一緒に考えてくれる人をつくるのが大切なんです。
つながることの大変さを感じるかもしれません。そこで失望することもあるかもしれません。それでもあきらめないで継続することが求められる、そんな状況なのではないでしょうか。


また、今更つながってもと思うかもしれません。
遅いことはありません。遅いか早いかよりもこれ以上動かないことの後悔しないことが大切なんじゃないかと思います。今年のクリスマスは例年と違う浮かれ方をし、晴れ晴れとした気持ちで大みそかをむかえようじゃないですか。