不安や焦り

相談を受けていて最初に気にするのは親御さんや御きょうだいの焦り。
親御さんが多いかなぁ〜、焦るの。
焦りがあるなかで、本人とむきあうのは難しくて。
どうしても、言葉がきつくなったり、決断をせまったり、こたえを求めたり。
本人としては、問題にむきあうことも大変で。
でも、お互い不安なんだと思うんですよね。
不安だし焦るし息もつまってくる。
親御さんなら、育て方が悪いといわれ。
本人はあまえているといわれ。
見えない何かに迫られながらの日々を送る。
未来をつかめたら、こんなに苦しい思いをしなくてすむ。
早く結果をだしたい、早く状況をかえたい。
そのなかで焦らないというのは難しい。
焦る気持ちを抱いてはいけないわけじゃないんだと思うんです。
「自分は焦っている」それでいいのだと思います。
ただ、その焦りに飲まれて、お互い関わったり一気に脱出しようと行動するともっと未来の暗闇が深みを増して。
だからこそ、相談をしたり親の会にでることは大切だと思うのです。
特に僕は仲間がいることは心強いと思います。
いくら周りに話してもわかってもらえないことでも、そこへ行けばわかってもらえるかもしれない。
勇気もたくさんいるでしょう。
参加することは簡単なことではないかもしれない。
でも、それくらい人に言えないこと、苦しいことならそれをまず軽くすることができたらと思ったりするのです。



不安や焦りというのは、状況がよくなっても起きるものです。
状況がよくなるんだからうれしいことで、不安や焦りはうまれないんじゃないの?
って思うかもしれません。
新しい状況は不安にさせます。
また、あの苦しい状況に戻ってしまうのではないか。
焦りを無理やり押さえつけていたら、よし!一気に教室で勉強できるようになろう!友達作ろう!仕事につこう!
そんなことを思うかもしれません。
思うのはいいのですが、本当にそれに手を伸ばしてつかんでしまうというのはこわいことです。
少しずつ今を変えて、少しずつ見える未来もかえていけたらいいですよね。