9月スタート

 9月がはじまり、新規での来所相談の受付を再開しました。詳しくはホームページのお知らせをみてください。訪問での相談の新規はまだ再開しておりません。現在でも結構仕事量の負担を感じるので、とりあえず来所相談の様子を見てから訪問の相談の調整を行おうかと思います。

 9月ということで学校が始まりましたね。不登校の子を持つ親御さんもいろんな思いを持って今日を過ごされたのかなと思います。もちろん本人も。

 よく言われることですが、まずは家庭で過ごしやすい状態をつくることを心がけるということはよく言われます。これは本当に大事です。家庭に「自分の居場所がない」となって外へ出て行ってやんちゃする子もいるかもしれません。そうでないならば、まずは家にいても大丈夫という状況(安心)をつくることです。最近、部屋にこもってばかりで顔を合わせないとか、雑談していない(気軽に話せない)とか、一緒にご飯を食べていないとか、この先どうなるのかとか学校や未来のことばかり考えていたり、笑っていないとかあったら気をつけないといけないサインです。

 家にいて居づらいと感じる。居場所がない。それは生きているうえで自分の居場所がこの世界中のどこにもないと感じることに通ずるとさえ僕は思うのです。その気持ちのありかたというのは、できるだけ経験しないほうがいいと僕は思います。なぜなら、その感覚が身体にしみつくと、いろんな場所にいって居場所がないと感じたときに、その強い感覚が出てきやすくなるからです。一度大けがをし似た状況になると、似た不安感や緊張が生まれるのと同様です。その気持ちと付き合うのは大変なことです。何より、そんなに苦しい体験をしないということ自体が重要だと思います。そんなに苦しまないといけないことでもない。とても重大な状況だと思いすぎると、抜け出せない沼にはまってしまいます。できる限り回避したいところです。大丈夫、道はいくらでもあるし自立するうえで学ばないといけないことは、どこでも学べることだから。

 とりあえず、家にいて笑ったり普通に話しができるくらいの状況にはしたいものですね。両親と距離をとるでも、思春期相応くらいであったり。そうすると、新しく何か動き出すのに、心強いなと感じます。不安や焦りはあるでしょう。自分を責めたり、傷つけたり。お互いに傷つけあったり。どうしていいかわからなくなったら、まずそれを誰かに言葉にすることが大事なんだと思います。それを言葉にできる人に出会うことが。その言葉を伝えるのには勇気がいります。その勇気があれば、だいたいのことはうまくいくんじゃないでしょうか。ただ、それくらいの大きな勇気が必要で。そこからこの先をゆっくり見つけていきましょう。そして、いつか遠い昔の思いでになればいいですね。

 そんなことを思う9月のスタート。